こんな話・あらすじ
各地で王を名乗り挙兵するものが次々と登場。ロバート王の弟のスタニスは祭司の女と組んで覇権を狙い始める。
キャラクターの動きや注目シーン
スタニス・バラシオンの出番だ
人気シリーズの第二章の幕開けです。第二章の邦題は「王国の激突」。激しい闘いが巻き起こりそうなタイトルです。
この第二章から登場した重要人物がいます。それがスタニス・バラシオンです。ロバート王の弟で、レンリーの兄。レンリーが王座を狙っていましたが、スタニスもロバート王の後がまを狙って争いに参加するようです。
しかしこのスタニスは見ていていきなり不安になります。というのは怪しげな宗教家の女であるメリサンドルの言うことを信じているようだからです。
夜に炎を使った儀式をしているメリサンドル。祭司なのですね。もともと信仰されていた神を偽りの神だと言って廃しようとしています。こういうことをやり出して最終的にうまくいった例は少ないですね。パッと思いつきません。
スタニスの昔からの忠臣クレッセンは、彼を諫めるためにメリサンドルを道連れにしつつ自ら死を選ぶという、平手政秀みたいな行動をとるのですが、そもそも元凶のメリサンドルがピンピンしているので意味がありませんでした。スタニスとのメリサンドルの二人三脚には今後も注目です。
リトルフィンガー危機一髪
リトルフィンガーにはいきなりの危機が。というか彼らしくないシーンがあって衝撃でした。歩いていたらサーセイが話しかけてきます。逃げ出したアリアを探すために兵を出せというのですが、リトルフィンガーはまずはヴァリスあたりに聞いてほしいと渋ります。
ちょっと逆らわれてムカついたのか、サーセイはリトルフィンガーの過去の恥をつついてきます。挑発なのでしょうか。
まんまと乗ってしまったリトルフィンガーは、サーセイとジェイミーの関係に言及して脅すような真似をします。サーセイが突然兵士にリトルフィンガーを捕まえさせ、喉を切るように命じます。リトルフィンガーは抵抗しようとしていましたから、マジな場面ですね。サーセイの気が変わってこのときは無事でしたが、もうちょっとで死ぬところでした。彼にしては軽率な行動だったように思います。
王となったジョフリーはどんどん暴君となっていきます。立場が人を作ると言いますが、彼はこんなに冷酷な王になるとは。身内であろうが容赦せず罵倒しますし、他者であってはなおさらで、気に入らなければ殺そうとします。こうした振る舞いが個人的にはだんだんと清々しく感じてきて、結構面白いキャラになってきたなあと思っています。
あとはデナーリスたちの強行軍についても触れておきます。ドロゴを失い、わずかに付いてくる者達はいましたが正直言ってどこに行っていいかわからない状況です。デナーリスはラカーロたち3人の男に、偵察に行ってくるように頼みます。ラカーロだけは特別扱いされていて「信じてる」と直々に応援されます。今回もなかなかおいしい役。