クローザー シーズン1 1話「偽りの素顔」

こんな話・あらすじ

ロサンゼルス市警の殺人特捜班にボスとして赴任してきた、ブレンダ・ジョンソン本部長補佐が主役のサスペンス。複雑な事件を的確な推理と意外な手法でクローズさせる。

キャラクターの動きや注目シーン

長く続くシリーズの第1作目。ロサンゼルス市警の殺人特捜班が舞台で、そのボスとなるブレンダ・ジョンソンの活躍を描く。アトランタから肝いりでやってきた。犯人を自白させて事件をクローズに持って行く凄腕の持ち主だが、人格的には周囲と円満とはいかない。

今回は殺人事件が起きておりその捜査がメインではあるのだが、どちらかというと他の捜査官との軋轢の方が面白い。

まず、今後のシリーズで活躍するフリン警部補が、この時点では強盗殺人課の所属。最もブレンダに反目しているのが彼で、テイラーの部下として噛みつきまくっている。フリンの同僚でウォーターズという刑事もいるのだが、そちらの出番は少ない。ブレンダに対して「クソみたいな真似はよせ」と怒り出すが、逆にたしなめられる。

ブレンダはプライベートの描写が多く、親との電話や買い物、身支度などのシーンがよく出てくる。べらべらしゃべるのが若干うるさく、視聴者側からも、このブレンダって人はどうなんだと不安になるような映り方だ。
今回の中盤で、殺人特捜班として選ばれた全員が異動願いを出してくるというクーデター状態が上司から明かされるという辛い状況になる。それでもめげずに捜査を続けるブレンダの姿勢に、いつしか応援したくなる気持ちが湧いてきた。

特捜班の他のメンバーについて、タオ警部補は割と従順に働いているように見える。温厚な人柄が安心できる。プロベンザ警部補も、今回以降の話での暴れっぷりが印象的だが、今回もその片鱗が見られる。
ガブリエル巡査部長はかなり出番も多くブレンダとの会話も多い。なかなかややこしいキャラクターでもある。

ダニエルズ捜査官はプロベンザの発言にしばしば眉をひそめる。サンチェス捜査官はそれほど目立たない。
ガース捜査官は、よくわからなかった。その後レギュラーにもならず。

そしてテイラー警部は敵役としてブレンダと何度も対立。執念深いタイプだ。いきなり遠いところから自分の上役が出現した状況で心中穏やかではないし、実力も認めたくないのだろう。

キャラクター面ばかり見てしまった。今回の事件はなかなか複雑なのだが、個人的にはそれほど面白い事件ではなかった。次回以降もキャラクター同士の関係に注目していきたい。

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