真心が届く(26~32話(最終回))


※話数はDVD版に準拠します

真心が届く 第26話

あらすじ

ジョンロクに別れを切り出されたジンシムはオ・ユンソとして女優業に精を出します。一方のジョンロクはかつてのイム・ユニ事件で自ら逮捕に導いたパク・スミョンの弁護を自分で引き受けるという行動に出ます。

そりゃヨン代表も怒るわ

ジンシムと別れたジョンロク。すぐに再びくっつくのかと思っていましたが、別の事件で忙しくなりそうでよりを戻すまではしばらくかかりそうです。その事件とはイム・ユニ事件。これはジョンロクが殺人事件の真犯人としてパク・スミョンの存在を明らかにしたことで、当初犯人と目されていたイム・ユニが無罪放免になっていました。

ところがスミョンの母親がオルウェイズ法律事務所へやってきてジョンロクへ怒りをぶつけます。被害者男性は2回刺されて死亡していますがスミョンは1回しか刺していないというのです。これはつまりその場にいたイム・ユニがとどめを刺したのではないかと考えたジョンロクは、イ事務長の力も借りて事件を再捜査することを決めました。

これには事務所のヨン代表が激怒。これまでは割とコメディリリーフとして場を和ませる役割が多かった代表ですが、ここではジョンロクがかつて自分で突き出した事件の犯人を自分で弁護するという、弁護士倫理にもとる行いをしようとすることをきつくとがめます。ジョンロクのみならず事務所の評判も落ちると言ってジョンロクを思いとどまらせようとします。

これだけ真剣な代表は初めて見ました。しかしジョンロクの決意は固く、スミョンの弁護を担当するために委任状を出し、事件を再び調べ始めてしまいます。

もう願いを使うのか

私はイム・ユニ事件では被害者にかけられていた多額の保険金が気になっていましたが、解決の際には触れられていなかったので、ミスリードかと思っていました。ところがここに来てこれが重要なファクターになっています。保険金を一部を残して受け取り姿を消したイム・ユニ。彼女の目的は何なのか。どうもサスペンス色が強くなってきましたね。

ジョンロクはジンシムが去ってから秘書がいないため、自ら望んだとはいえ孤独な戦いになります。
バス通勤に変えてとぼとぼと歩いたりベンチでずっと座っていたりと、弱ったシーンが多く見られますね。事務所代表とも意見が平行線で協力が得られず、1人で調べるのも大変そうです。

そんな中でニュースでジョンロクの状況を知ったジンシムが動きました。いつの間にかジョンロクのオフィスへ入っていたのです。そしてジョンロクに仕事の資料を準備して置いてくれたのでした。
前のジェンガで願い事を1つ聞くことになっていた件をここで使ってきましたね。ジンシムの願いは「クォン先生が決して揺るがないこと」で、そのお手伝いをしてくれたわけでした。願いの伏線をもうここで使ってしまうのが意外でしたね。もっと最後まで引っ張るのかと思っていましたから。

ジョンロクはせっかくの性格のいい彼女を逃したことに後悔しているのか、嗚咽を漏らしてこの回は終わります。

真心が届く 第27話

あらすじ

自分のためにオルウェイズ法律事務所に抗議の電話がかかり新規案件もとれない状況で、ジョンロクはついに退職を代表に申し出ますが、代表と腹を割って話をすることで新たな道が開けます。

ヨン代表とジョンロクの和解

ヨン代表の怒りは今回も全く収まらずにスタート。オルウェイズ法律事務所はジョンロクが自ら犯人としたスミョンの弁護を担当することによる抗議の電話が鳴り止まず、他の案件も来なくて業績悪化しています。

この状況にも責任を感じたジョンロクはヨン代表のもとへいって退職願を出します。これがまたヨン代表の怒りに火を付けます。勝手に重大事件を引き受けたあげくに無責任に辞めるのかと激怒。ドラマを通してこれだけ代表が怒ってるのも今回が初ですね。

ただずっと事務所がギスギスしているのも視聴者側にもストレスだろうという配慮からか、今回中に和解します。セウォンが3人で飲む席を設けてくれたのです。最初はセウォンとジンシムがジョンロクを呼んだかのようなミスリードが入りますが、セウォンとヨン代表がジョンロクを待っていました。

5年前のことを思い出した2人。ジョンロクが正義感から、仕事上弁護すべき企業を告発したことで立場が危うくなり、ヨン代表が彼を自分の所へ移籍させてキャリアを守ったみたいですね。これを語り合って、ヨン代表がまた力になってくれることになりました。しかも事務所総出でです。これは頼もしい。

ピルギくんの素晴らしい活躍

ジンシムが去ったことでジョンロクは秘書がいない状態で日々の業務をこなさねばならなくなっていますが、事務所を上げてジョンロクを応援する体制になったので、誰かしら補佐をつける必要が出てきました。そこでインターンの2人に希望を聞いたところ、やかましいキム・ピルギくんが名乗りを上げたため、そのままジョンロクの補佐としてオフィスへ。

ジンシムが残したハート型の付箋を見て困惑する場面もありましたが、基本的には熱心にジョンロクを手伝おうとしています。しかし開始早々は全くジョンロクの役に立っていない状態です。さしあたってやることがなさそうなので判例探しを命じられ、あとは外出時の電話番。ただこれはジョンロクの方が彼を邪険にしているようにも見えます。私だってピルギの立場だったら同じようにジョンロクに話しかけますし。

ただピルギくんの活躍はこのあと。ジンシムが忘れていったボールペンをもらっていいかと直接彼女に電話。相手は人気女優なのに結構無茶しますね。ジンシムが応答して、なんとこれがきっかけでジョンロクのオフィスまでジンシムがやってきます。彼のおかげで話が動くんじゃないでしょうか。

真心が届く 第28話

あらすじ

ジョンロクがスミョンの弁護に立ったがイム・ユニ自身が法廷に登場してイム・ユニ事件は混乱してきます。ジンシムはジョンロクに相手にされず落ち込んでおり、見かねたヒョクジュンが彼女に真相を教えます。

よりを戻す2人

ジョンロクの助けになろうと事務所までやってきたジンシムでしたが、ジョンロクの態度はかたくなに拒否したときのままで距離を縮めることもできず帰っていきます。落ち込みは激しくなるばかりで、それを見かねたヒョクジュンはついにジンシムに真相を話します。自分がジョンロクに頼んで別れてもらったことです。

これによってジンシムは実はジョンロクが自分を嫌になったわけではなかったと知り、再びジョンロクの前に現れるようになりました。かなり積極的ですね。

これに押し負けたのか、ジョンロクは後述するイム・ユニ事件の解決後にジンシムと2人で会うことになり、そこで復活へと結びついていくわけでした。

フィクションにおける韓国警察

さて、再び問題となったイム・ユニ事件。残り話数が少ない中でこの話メインでやっていくのかと思ったら、今回で解決したみたいです。イム・ユニ自身が登場して引っかき回します。
まずはジョンロクが重要な事実に気づきます。キム・ヒョンテを殺害するときにパク・スミョンが刺したということになっているわけですが、スミョンの服に返り血がなかったのです。

あのね、韓国警察はそういうことにも気づかないんでしょうか。私は結構韓国映画を見ていますが、だいたいフィクションにおける韓国警察というのは無能に描かれることが多いのです。実際の所は知りませんが。
無実の人間を雰囲気だけで逮捕するとか、簡単に買収されるとか、犯人が自首しに来ているのに追い返すとか、そういうギャグにしては怒りが湧くようなずさんさがフィクションでは頻発しているので、韓国でそういう秒syが放送されるたびにイメージダウンになっているような気さえしますね。

しかもイム・ユニの元夫が亡くなったといわれる火事。これも焼死体の歯形を照合したら実は元夫ではなくイム・ユニの父親の遺体でしただと。なんで調べないんだと思うじゃないですか。そりゃ話を早く進める必要はあるのでしょうが、警察があまりに捜査の手を抜きすぎて、なぜか弁護士のジョンロクがいろいろと調べて真相を暴いているという、本業は何なのだと思われる展開です。

そのくせイム・ユニがわざわざスミョンに面会に来て、お前が実際に殺したんだと洗脳するかのようなそそのかしのシーンを入れてきます。まあこれのおかげでイム・ユニが悪側の人物だと視聴者にも確信が持てました。これまでは彼女の真意がまだ確実にわかっていなかったのですが、ここで金目当てだとはっきりしましたね。

真心が届く 第29話

あらすじ

ジンシムとジョンロクのよりが戻り、ジョンロクはジンシム宅へ泊まりますが、この日は特に何もせずに終わります。オ・ユンソとしての女優業が忙しくなかなかジョンロクは日中に会えませんが、ドラマの演技指導のために弁護士が一人現場入りする必要があり、その座は争奪戦となりますがジョンロクが射止めます。

お泊まりしながら何もなし

ジンシムとジョンロクのよりが戻り、さっそくジョンロクはジンシム宅でお泊まりです。
DVD裏の予告では、一夜を共にした2人的なことが書いてあったので、ああついに2人もそういう関係になったのだと思っていたら、何とジョンロクが隣で寝ながらも手出しをしていないという、どういうことなんだと思えるような結果でした。中学生かって感じです。

それでも目覚めた朝は2人で過ごせそうだったのですが、マネージャーのヒョクジュンがジンシムを呼びに来て、さらに我慢していたからとトイレを借りようとします。ジョンロクが来ていたことがバレてはいけないと風呂場に隠れてもらうのですが、悪いことに電話がかかってきたりしてヒョクジュンにバレてしまいました。
2人の付き合い自体はヒョクジュンも渋々認めていますが、心配はつきません。

隠れていた風呂場で服が濡れたので、ジョンロクはヒョクジュンのTシャツを借ります。なぜかサッカー会のTシャツであり、セウォンに追求されたりします。ちょっと面白かったです。
ジョンロクが「人生山あり谷ありだ…」などと言い出します。ずいぶんと人間らしくなったもので。

指導弁護士の座は投票で

ジンシムの出ているドラマでは、撮影現場での指導を行う弁護士が募集しており、プロダクションの社長から、事務所のヨン代表へ誰か適当な人はいないかと相談があります。
ヨン代表はユンソとも会えるし注目を集められるしということで自分が立候補しますが、ジンシムのドラマであるということでジョンロクも珍しく積極的に立候補。2人で指導弁護士の座を争うこととなりました。

この争奪戦は投票で決着が付きます。代表へは1票、ジョンロクへは4票という結果になりましてジョンロクが選ばれました。代表の悲しそうな顔がなんとも言えません。
代表は今回やたらと面白いです。投票したメンバーを罠にはめて、誰が自分でなくジョンロクに投票したのかを暴きます。なかなかの頭脳派でした。イ事務長だけが代表へ投票していたことがわかります。ジョンロクに投票したメンバーは大掃除に出ること。

真心が届く 第30話

あらすじ

ジョンロクは女優業が忙しいジンシムになかなか会えない上に、ドラマの共演者の男がキスの達人であることを聞いてうろたえます。ついには撮影現場で指導弁護士の立場を利用してキスシーンに口出ししてしまいます。

カップルができて最終回近い

最終回近くになるとやたらとカップルが誕生しがちという説もありますが、今作でもいろいろと起こりますね。まずはチェ弁護士とタン弁護士。前に契約として恋人関係にありましたがそれも解消。タン先生の方が他の男に目移りして契約破棄となったようでした。それでもチェ先生の方がなぜかタン先生のことが気になって仕方ない様子だったのですね。

今回タン先生のオフィスへインターンシップ生のジョンハ君が予定表を持って入ってきます。そこにあったウクレレを見つけてタン先生と意気投合。一緒に演奏会へ行こうとしていたところを嫉妬に駆られたチェ先生が登場して妨害します。そしてチェ先生が勢いのままに告白、という流れ。見事にタン先生と恋仲となったのでした。

この2人の関係は二転三転してきましたが、最終回も近いのでさすがにこのまま行くのではないでしょうか。皆に公表もしましたし。しかし職場のメンバーでご飯を食べに行った席でもイチャイチャしてるのはちょっとなあって感じです。

このほかセウォンとヨルムもラブラブ状態になってきて、裁判所で手をつないで歩いているというけしからん姿が見られます。何なんでしょうね。

嫉妬したジョンロクに対してジンシムが動く

ジンシムとの仲が復活してからのジョンロクはふぬけ状態です。前の冷静さはどこへやら、かなり傷つきやすい上に嫉妬深くもなっています。
ジョンロクはジンシムの出演ドラマの指導弁護士になれたのはいいですが、キスシーンでジンシムが他の男とキスするところに介入して、神聖な裁判所でそういうのはいかがなものかとか言って演技を変えさせようとします。これにはさすがにヒョクジュンが注意してきます。もっともな話です。嫉妬が原因だろうとはっきり言ってきます。

ジョンロクの傷つきやすさに気づいたジンシムはサプライズな動き。オルウェイズ法律事務所のメンバーがご飯を食べているところに突然乱入。そしてその場でクォン先生と付き合っているということを明かします。
最初は冗談だろうと思われましたが、すぐに真剣さが伝わって皆も信じましたね。代表なんかこれにダメージを受けすぎて中座してしまいました。最近かわいそうな役回りが多いです。

この日は再びジョンロクが泊まりに来まして、いよいよそういう雰囲気になったのかなというところで次回へ。

真心が届く 第31話

あらすじ

よりを戻してジョンロクはジンシム宅に泊まります。しかしセウォンにはそのことを教えていなかったために、ジョンロクに女性を紹介してきます。なし崩し的に女性と会っているところへジンシムが登場してしまいます。

ジョンロクに女性を紹介するだと

ジョンロクとジンシムはすっかり仲が戻っていますね。ジンシム宅でお泊まりとなりましたが具体的に何があったのかは描写されません。翌朝もイチャイチャしています。ジョンロクはだいぶデレデレしていて昔の寡黙さはどこへ行ったのか。

ただジンシムと再び付き合いだしたことをセウォンに話していませんでした。そのためにセウォンはまだジョンロクの落ち込みが激しい状態と勘違いしてしまいます。サッカーのユニフォームを着ていたり、寿司を2人前食べていたりといったギャグシーンを全部、ジョンロクが思い詰めた行動に出ているものと誤解するという強引さで、ついに彼に女性を紹介してやろうということになりました。自分はヨルムと仲良く手をつないで歩いているぐらいだから余裕ですね。

間が悪いことに、ジョンロクがその女性と2人で会っているときにジンシムがやってくるというサスペンスシーンがありますが、もはやこの程度で心が揺らぐ仲でもないということで、ジンシムがなぜかジョンロクを褒め出します。無駄に背が高くて顔が無駄にいいとか言ってます。のろけじゃないか。
結局紹介された女性の出番はこのときだけで、セウォンやヨルムからも特にフォローがありません。見えないところでやってるんでしょうけれど。

ロケへ旅立つジンシム

ここからはひたすらイチャイチャして終わるのかと思いましたが、ジンシムの海外ロケが入っています。一緒にいられる時間があとわずかと感じたジョンロクは仕事も早引けしてジンシムに会いに行こうとするものの、担当案件で呼び出されたりして苦悩します。公私混同してますね。

ジンシムもジョンロクに会いたがっており驚きの作戦に出ます。なんと秘書として再びジョンロクの事務所へ。手伝いにかこつけて一緒にいるというわけですね。うまいことやりました。しかしジョンロクからは「秘書ごっこはいつまで?」とごっこ扱い。なかなかの言い方です。

そして今回のメインともいうべきジンシムのラジオ。これにジョンロク(とジョンギュ代表)がメッセージを送ってしまったりとかの凄い展開がありました。
このドラマのタイトル「真心が届く」というのは、一体誰から誰に何だろうと思っていましたが、最終回近くなってようやくジョンロクやジンシムのセリフの中に真心というのが出てきましたね。

真心が届く 第32話

あらすじ

最終回。ドラマの主演俳優と熱愛報道が出てしまったジンシムですが、これでジョンロクとの仲がこじれるわけでもなく強い結びつきのままです。そしていくつもの恋愛模様が決着を見ます。

熱愛騒動なんのその

ドラマの海外ロケのために場所的にはジョンロクと離ればなれになっていたジンシム。そんな中で主演俳優との熱愛報道が出ます。しかし今更これぐらいのことでは揺らがないぐらいお互いを信頼している2人です。ジョンロクは全くジンシムとの仲を疑わずに彼女の帰国を待ってサプライズを仕掛けます。

ジンシムは所属芸能事務所の代表にジョンロクとの仲を明かして認めてもらおうとします。仕方なく認めてくれますが、いとこのジョンギュ代表に愚痴ります。この2人もなかなかいいコンビで盛り上げてくれましたね。ギャグ多めでした。
ヒョクジュンはジョンロクのサプライズに協力してくれました。彼も女優オ・ユンソを育てるためにいろいろな思いがあったことを飲みの席で代表にぶちまけます。報われてよかった。

ジンシムはジョンロクとの仲を公表することに決め、その発表の場が最終シーンですね。個人的には時代が飛んで2人の家庭生活とかを見てみたかったとも思いましたが、これはこれで想像の余地があっていいですね。

それぞれの恋愛模様

ジョンロクとジンシム以外の恋愛模様も注目されました。

まずチェ弁護士とタン弁護士。契約での結びつきから本当の恋人になった2人でしたが、こちらはやたらと惚れっぽいタン先生に対してチェ先生が警戒。イケメンと話しているだけでそちらに心変わりしたのではと心配になります。怪しい動きをしたので問いただしたところ、タン先生がいかにチェ先生のことを思っているかを力説してきます。チェ先生はこれに心動かされてめでたしめでたし。

セウォンとヨルムの方は、セウォンがジョンロクの家への居候を止めてヨルム宅へ引っ越ししてきます。彼女の膝枕なんかしてこちらもイチャイチャしていましたが、唐突にヨルムが部屋の更新がどうとか言い出します。これはもうフラグですよね。新居を選んで同棲そして結婚。セウォンがプロポーズしてきました。男ですね。個人的には毎回ヨルムは可愛いなと思って見ていました。

あとはイ事務長とウンジさんですが、こちらは残念というか現状のままですね。イ事務長の振る舞いはどうも女性受けする感じではないように思います。優しさアピールではあるのですが、ちょっと下手に出てる感じがして頼りにならなそうなんですね。底が彼のいいところかもしれませんけれど。

最後はエンディング曲に合わせて撮影風景が映り、関係者皆で記念写真。私は韓国ドラマを最後まで見通したのは初めてでしたが、雰囲気のよい現場だったのですかね。楽しく最後まで見られました。

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